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LITALICOワンダーは月3万円の価値があるか?競合3社と費用を徹底比較

LITALICOワンダーの教育投資収益率(ROI)分析を象徴する、成長の矢印とグラフを描いたミニマルなフラットイラスト。
LITALICOワンダーの教育投資収益率(ROI)分析を象徴する、成長の矢印とグラフを描いたミニマルなフラットイラスト。
【この記事の3行まとめ】
  • 月額29,700円というLITALICOワンダーの数字が「高い」のか「妥当」なのか、競合3社(Tech Kids School・QUREO・N Code Labo)との価格とカリキュラムの比較をもとに、具体的な判断基準がわかります。
  • 各社公式情報・教育経済学の研究(Heckman方程式)・首都圏模試センターの2026年受験動向データを照合して分析しています。
  • 「我が子に向いているか」の判断軸と、サービスごとの特徴・用途・費用をまとめた比較表を掲載しています。
目次

評価サマリー:結論と判断基準

LITALICOワンダーを検討するとき、最初に月額29,700円という数字が目に飛び込んできます。習い事の相場感からすれば、確かに安くはありません。しかし「高い」かどうかは、何と比べるかによってまったく異なる答えが出ます。

先に結論を示しておきます。

【評価サマリー:条件付き結論】
  • ◎ 積極的に検討すべき:「プログラミングの資格取得」ではなく「問題に直面したとき自分で考え抜く力」を育てたい親。オーダーメイドの環境設計に価値を感じられる家庭。
  • △ 代替案を並行検討:体系的なコーディングスキルの習得を優先したい場合。費用を月1万円台以内に抑えたい場合。
  • ✕ 明確に向かない:「検定合格」「資格取得」など短期の数値目標を最優先にしたい子・親。決まったカリキュラムの進捗管理を求める家庭。

この記事では、上記の判断に至った根拠を競合比較・費用シミュレーション・継続判断の軸から順に展開していきます。

LITALICOワンダーの費用:基本情報と内訳

LITALICOワンダーは、株式会社LITALICOが運営する、年長〜高校生を対象としたプログラミング・ロボット教室です。最大の特徴は、決まったテキストを一切使わない「完全オーダーメイド型カリキュラム」にあります。AIカメラ(HuskyLens)やゲームエンジン(Unity)を活用した創作体験を軸に、指導員が一人ひとりの興味と発達段階に合わせてテーマを設定していきます。類似サービスが「カリキュラムの進捗管理」をコアバリューとするのに対し、LITALICOワンダーは「その子が夢中になれる問いを設計すること」をコアバリューとしている点が、最大の差別化ポイントです。

【LITALICOワンダー 基本スペック】
  • 対象年齢:年長〜高校生
  • 入塾金:16,500円(税込)
  • 月謝:29,700円(税込)〜(ロボットクリエイトコース・月4回通学の場合)
  • 受講形態:渋谷・新宿・池袋など首都圏主要駅近の教室通学、またはオンライン(ハイブリッド利用可)
  • カリキュラム形式:完全オーダーメイド型(固定テキストなし)
  • 主な活用技術:Unity、HuskyLens(AIカメラ)、Scratch、Minecraftなど

カリキュラムの教育的な設計——どのように試行錯誤の環境を仕組んでいるか、認知負荷をどう段階設計しているか——については、別記事で詳しく解説しています。

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競合との徹底比較:同じ予算で何ができるか

「高い」という感覚は相対的なものです。29,700円という数字を競合サービスの月額費用・カリキュラムの設計思想と並べて比較することで、はじめて「その費用が何に対して支払われているか」が見えてきます。

まず、各サービスの特徴を一覧で整理します。

【プログラミング教室 比較表】
サービス 月額費用 向いている子・目的 公式サイト
LITALICOワンダー 29,700円〜 ものづくりの楽しさを体感しながら思考力の土台を作りたい子。好奇心・自主性を育てたい家庭。 wonder.litalico.jp
Tech Kids School 25,410円 本格的なコーディング(C#・Swift)を学びたい子。将来エンジニアを目指す土台を作りたい家庭。 techkidsschool.jp
QUREOプログラミング教室 9,900円〜 学校の情報教育や大学入試「情報」の対策をしたい子。まずコストを抑えて始めたい家庭。 qureo.jp
N Code Labo 33,000円〜 チーム開発・プロジェクト管理・プレゼンなど実務に近いスキルを磨きたい子。本格エンジニア・起業志向の家庭。 n-codelabo.jp

Tech Kids School との比較

Tech Kids Schoolは、サイバーエージェントの子会社・CA Tech Kidsが運営するスクールで、C#やSwiftを用いた本格的なテキストコーディングを中心に据えています。月額受講費23,210円+教材費2,200円で、合計月額25,410円(税込)です。

個人的な所感として、Tech Kids Schoolは「将来専門的なエンジニアになりたい子の土台づくり」に向いていると思います。縦の深掘りが得意で、アプリやゲームを実際に完成させるという達成感も得やすいです。LITALICOワンダーとの最大の違いは、「コーディングスキルの習得」と「思考の土台づくり」のどちらを優先するかという設計思想の差です。

【LITALICOワンダー vs Tech Kids School】
  • 月額費用:LITALICOワンダー 29,700円〜 / Tech Kids School 25,410円
  • LITALICOワンダーが優位な点:プログラミングのコードではなく、実体のあるロボットや動く作品を自分の頭で設計するものづくりが体験できる。試行錯誤のプロセス自体を学びの中心に置いている。
  • Tech Kids Schoolが優位な点:C#・Swiftによる本格テキストコーディング。将来的に本格的なソフトウェア開発職を視野に入れるなら、Tech Kids Schoolの方が直結する。
  • どちらを選ぶか:「考える力・実体のあるものを作る喜び」を育てたいならLITALICOワンダー。「コーディングスキルの体系的習得」を優先するならTech Kids School。

QUREOプログラミング教室 との比較

QUREOプログラミング教室は、全国3,000教室以上という圧倒的な規模を持つプログラミング教室チェーンです。月謝9,900円〜(教材費無料)という価格設定は、LITALICOワンダーの約3分の1以下です。

率直な印象として、QUREOは「学校の情報教育・大学入試対策」という意味合いが強いサービスだと思っています。近年、東京成徳・文大杉並・順天堂大理数など有力校で「プログラミング入試」という選抜方式が本格導入されています。これは、プログラミングやロボット制作の実技や思考力を問う入試形式で、従来の4教科・2教科型とは異なる選抜ルートです。この文脈で「情報系の基礎を積む」目的にはQUREOが整合性が高いです。一方、好奇心ドリブンでものを作る体験という観点では、LITALICOワンダーの設計とは別物です。

【LITALICOワンダー vs QUREOプログラミング教室】
  • 月額費用:LITALICOワンダー 29,700円〜 / QUREO 9,900円〜(年間差額:約24万円)
  • QUREOが優位な点:家計への負担が圧倒的に軽い。プログラミング能力検定準拠の体系的カリキュラムがあり、大学入試「情報」を見据えた学習目標との整合性が高い。全国どこでも通えるアクセスの良さ。
  • LITALICOワンダーが優位な点:AIカメラ・Unityなど最先端ツールを使った創造体験。完全オーダーメイドで子どもが自分で問いを立てる環境の密度。
  • どちらを選ぶか:「情報教育の基礎・検定合格」が目的ならQURE。「考える力・創造する喜びの体験」を最優先にするならLITALICOワンダー。

N Code Labo との比較

N Code Laboは、学校法人角川ドワンゴ学園が運営するスクールで、N高・S高の教育ノウハウをベースに、実務レベルのチーム開発・プロジェクト遂行を体験させることに特化しています。月額33,000円目安で、LITALICOワンダーとほぼ同価格帯です。

ITエンジニアとして仕事をしている立場から見ると、N Code Laboが重視するチーム開発・プロジェクト管理・プレゼンテーションというスキルセットは、実務の根幹そのものです。単なるプログラミングスキルより、こうした総合力の方が現場では価値があります。ただ、これは「ある程度方向性が固まった小学中学年以降」の話であって、就学直後の子どもに求めるスキルセットではないとも思っています。

【LITALICOワンダー vs N Code Labo】
  • 月額費用:LITALICOワンダー 29,700円〜 / N Code Labo 33,000円目安(ほぼ同価格帯)
  • N Code Laboが優位な点:チーム開発・プロジェクト管理・プレゼンテーションなど、ITの実務に直結するスキルセット。将来の起業・プロエンジニア志向の子への育成密度が高い。
  • LITALICOワンダーが優位な点:低年齢(年長〜小学低学年)からスタートできる。実務以前の「自分で問いを見つける・夢中になれるものを探す」段階の環境設計。
  • どちらを選ぶか:小学中学年以降で「プロフェッショナル志向・本格開発体験」を求めるならN Code Labo。就学前〜小学低学年の「思考の土台形成期」ならLITALICOワンダー。

「元が取れる」条件と「取れない」条件

教育への支出で「元を取る」という表現には少し違和感があります。ただ、月29,700円という数字は年間356,400円になります。これだけの支出を子どもの考える力に直結する”投資”として正当化できるかどうかは、子どもと親の特性によって大きく変わります。

ここで一つのエビデンスを参照しておきます。ノーベル経済学賞受賞者のジェームズ・ヘックマンらの研究(Heckman Equation)によれば、質の高い早期教育への包括的介入は年間13%の投資収益率をもたらすとされています(Heckman Equation – 13% ROI Toolbox)。つまり「教育への投資は早いほど、かつ質が高いほど、長期的なリターンが大きくなる」という構造が実証されているということです。ただし、この研究が対象にしているのは「認知・非認知の両面にわたる包括的な介入」であり、単に費用の高いスクールに通わせれば良いということにはなりません。

【LITALICOワンダーで価値を最大化できる子・親の特徴】
  • 「なぜ?」「どうやって?」と自発的に問いを立てる子。または、そういう姿勢を育てたいと思っている親。
  • 決まった答えがない課題に対して、試行錯誤しながら取り組むことを苦痛ではなく楽しめる子。
  • 「完成品の出来栄え」より「作る過程での思考の積み重ね」を大切にしたい親。
  • 「今月は何を作ったの?」と子どもに問いかけ、対話する時間を日常的に持てる家庭。
【LITALICOワンダーの費用を正当化しにくい条件】
  • 「プログラミング能力検定〇級に合格する」「情報処理の知識を体系的に積む」など、短期の数値目標が明確にある。
  • 固定カリキュラムの進捗を見ながら「どこまで進んだか」を把握したい親。(オーダーメイド型は進捗の”見える化”が弱いです。)
  • 子どもが「決まった手順で正解を出すこと」に安心感を持つタイプで、オープンエンドな課題に強いストレスを感じる。
  • 習い事全体の月額予算が2万円以下の家庭。

続けるべきか・やめるべきかの判断基準

月額29,700円のスクールを「とりあえず様子見」という姿勢で続けるのは、子どもにとっても家計にとっても最善ではありません。大切なのは、子どもが「何をやりたいか」「何に困っているか」「何が好きか」に向き合い続けることです。そのシグナルを読み取る節目として、以下のチェックポイントを参考にしてください。

【通い始め〜数ヶ月:「夢中になれているか」を見る】
  • ✅ 続けるサイン:教室に行く日を楽しみにしている。家でも自分からやりたいと言う。「こんなの作った」と親に話しかけてくる。
  • ⚠️ 要観察:行くのを嫌がることが増えた。何を作っているか聞いても「わからない」「別に」で終わる。
  • ❌ やめ時のサイン:泣いて嫌がる。教室に関する話題を完全に避ける。自発的な関心の片鱗が一切見えない。
【半年〜1年:「自分で考えようとしているか」を見る】
  • ✅ 続けるサイン:うまくいかないとき、すぐに「どうすればいい?」と聞く前に、自分で何かを試そうとする姿勢が出てきた。作品のテーマや仕組みについて、子ども自身の言葉で説明できるようになってきた。
  • ⚠️ 転換を検討:指導員に言われた通りに動くだけで、自分から提案することがない。興味の方向性がプログラミング・ものづくり以外に明確に向いてきた。
  • ❌ 転換すべき:子どもが無理に続けることで、ものづくり自体を嫌いになるリスクが高まっている。そのときは潔くやめて、別の体験に予算を回すことが子どものためになります。

英語圏・欧州・アジアを対象とした1960年〜2016年の大規模メタ分析(PMC掲載:Impacts of Early Childhood Education on Medium- and Long-Term Educational Outcomes)によると、早期教育介入は留年率を8.3ポイント低下させ、高校卒業率を11.4ポイント向上させる効果が示されています。つまり質の高い教育環境は長期的に子どもの軌道を変えうるということです。ただし、それは「子どもが意欲的に関与できる環境」であることが前提です。嫌々通わせ続けることは、このメタ分析が対象とした「質の高い介入」には含まれません。

LITALICOワンダーの学習シーンをミニマルに表現したフラットイラスト。青色の子供が、デスクの上で浮遊するギアとデータノードで構成された論理フローチャート(数式やテキストなし)を組み立てている。

0歳児パパの費用シミュレーション

わが子はまだ0歳です。LITALICOワンダーに通える年長(5〜6歳)まで、まだ数年あります。だからこそ今、数字を冷静に見ておくことができます。

【費用シミュレーション:年長スタート〜小学3年生(約4年間)の場合】
  • 入塾金:16,500円(初回のみ)
  • 月謝:29,700円 × 12ヶ月 × 4年 = 1,425,600円
  • 4年間の概算総額:約142万円(入塾金含む)
  • 比較①(Tech Kids Schoolに同期間通った場合):25,410円 × 48ヶ月 = 約122万円
  • 比較②(QUREOに同期間通った場合):9,900円 × 48ヶ月 = 約48万円
  • LITALICOワンダーとQUREOの4年間差額:約94万円

この94万円の差額をどう評価するか。それは「オーダーメイドの環境設計・最先端ツールへの接触・実体のあるものづくりを通じた思考体験」に対して、94万円分の上乗せ価値を見出せるかという問いに置き換えられます。

総じて思うのは、どのサービスが正解かではなく、「子どもが何をやりたいか・何に困っているか・何が好きか」に合わせた選び方をしてあげたい、ということです。ものづくりにまず触れてみる、ものづくりの楽しさを知るという意味ではLITALICOワンダーは良いサービスだと思います。好奇心や自主性を育む、良いサポートになります。

私が今考えているロードマップは以下の通りです。

【0歳児パパの導入ロードマップ(発達段階別)】
  • 就学前:プログラミング教室への通塾は不要。日常の遊びの中で「なぜ?」「どうすればうまくいく?」と問いかける習慣を親側が作る。ブロック遊び・粘土・ごっこ遊びで試行錯誤の体験を積む。
  • 年長〜小学低学年:LITALICOワンダーの無料体験に参加し、子どもが自発的に楽しめるかどうかを確認する。「行きたい」と言えば本格検討。「別にいい」なら1〜2年待つ。QUREOのような月額1万円以下の選択肢から始める方法も十分合理的です。
  • 小学中学年以降:子どもの興味の方向性(ゲーム制作・ロボット・アプリ・チーム開発)が見えてきたタイミングで、専門性の方向を絞る。Tech Kids SchoolやN Code Laboへの移行を検討する時期です。

2026年春の首都圏私立・国立中学受験者数は52,050名に達し、受験率は過去3番目の高さとなる18.06%を記録しました(首都圏模試センター)。前述の通り、有力校でプログラミング入試という選抜ルートが広がっており、親の選択肢は増えると同時に判断の難易度も上がっています。だからこそ「とりあえず有名どころに通わせる」という惰性ではなく、我が子の気質と目的に合った選択を事前に設計しておく必要があると感じています。

LITALICOワンダーのカリキュラムが思考力育成においてどのような仕掛けを持っているかは、以下の記事で詳しく分析しています。費用判断の前に読んでおくと、「何に対してお金を払うのか」がより明確になります。

次のアクション

ここまで読んで「向いているかもしれない」と感じたなら、次にやるべきことは一つです。無料体験に申し込み、子どもを実際の環境に連れていくこと。どれだけ事前分析を重ねても、「その子がその空間でどう動くか」は行ってみないとわかりません。

逆に「費用的に今は難しい」「まず低価格帯から試したい」という結論に至った場合は、QUREOプログラミング教室から始めることは十分に合理的な判断です。月額9,900円で基礎的なプログラミングへの興味を確認し、子どもが「もっとやりたい」と言い始めたタイミングでLITALICOワンダーへのステップアップを検討するという順序も、現実的なルートの一つです。

子どもが「夢中になれるか」を、まず無料体験で確かめる


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おわりに

月額29,700円という数字は、確かに安くはありません。ただ、この記事を通じて見えてきたのは「LITALICOワンダーが高いかどうか」は問い自体が正確ではない、ということです。

正確な問いは「この費用で、我が子に何が育つのか。その育ち方は、我が家が大切にしていることと一致しているか」です。

資格取得・検定合格・コーディングスキルの体系的習得を最優先にするなら、QUREOやTech Kids Schoolの方が費用対目標の整合性は高いです。将来の本格エンジニア育成や起業家志向を視野に入れるなら、N Code Laboという選択肢も同価格帯で存在します。

一方、実体のあるものを自分の頭で考えて作る体験——ロボットが動く、ゲームが完成する——その喜びと、「うまくいかないときにどう考えるか」という粘り強さを就学直後から丁寧に育てたいなら、LITALICOワンダーのオーダーメイド設計は他のサービスでは代替しにくい価値を持っています。

わが子が年長になるころ、まず無料体験に連れていきます。そこで子どもの目が輝いていれば、その瞬間に答えは出る。そういうものだと思っています。

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この記事を書いた人

2026年に第一子が生まれた新米パパです。都内IT企業勤務。仕事柄AIに触れる中で「AI時代に子どもに本当に必要な力って何だろう」と考え始めたのがこのサイトのきっかけです。エンジニアとしての視点と、論文・調査データをもとに、数年後の我が子のために教育環境を真剣に考察しています。

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